爆薬ETN製造の疑い=男子高校生を書類送検-名古屋の元大学生知人・警視庁

社会

殺傷能力の高い爆薬「四硝酸エリスリトール(ETN)」を無許可で製造、所持したとして、警視庁公安部は8日、火薬類取締法違反容疑で、東京都の男子高校生(16)を書類送検した。容疑を認め、「化学が好きなので、知識として知っておきたかった」と話しているという。

公安部によると、高校生は、爆薬「過酸化アセトン(TATP)」などを製造して爆発物取締罰則違反などの罪に問われ、懲役3~5年を言い渡された名古屋市の元男子大学生(19)とツイッターやLINE(ライン)を通じて知り合った。ETNの製造方法について、2人は情報交換していた。

送検容疑は昨年8月19~20日ごろ、経済産業相の許可を得ずにETNを含む結晶約2.4グラムを都内の自宅で製造し、同10月2日に粉末状にして所持していた疑い。

警視庁と愛知県警は同日、元大学生とやりとりしていた数人の自宅などを関係先として一斉捜索。高校生宅から押収した物質を専門機関で鑑定したところ、ETNであることが判明した。

爆発させた形跡はなかったが、同庁科学捜査研究所が押収したETNの一部を金属容器に入れて起爆させたところ、容器が破裂し金属片が飛散した。公安部によると、人間の近くで爆発すれば人体に甚大な被害を及ぼす威力があるという。

爆薬「四硝酸エリスリトール(ETN)」。左が合成された結晶、右は結晶の固形物。1目盛りは1ミリ(「中欧エネルギー物質雑誌」の論文から引用)爆薬「四硝酸エリスリトール(ETN)」。左が合成された結晶、右は結晶の固形物。1目盛りは1ミリ(「中欧エネルギー物質雑誌」の論文から引用)

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