大阪市長、住民投票年内実施せず=都構想「強引にやらない」

政治・外交

大阪府知事・市長ダブル選で圧勝した地域政党「大阪維新の会」の松井一郎新大阪市長(同党代表)は8日、市役所で就任記者会見を行った。選挙戦の争点となった「都構想」の是非を問う住民投票時期について「今年の実施はない。市長の任期内で住民に判断してもらいたい」と述べ、4年以内の実施を目指す方針を強調した。

都構想をめぐっては、5月にも制度案を決定する府市共同の法定協議会(法定協)が新たな府市両議員らによって再開する見通し。松井氏は「強引にやる必要はない。反対派の協力も得ながら中身の議論をしたい」と指摘した。

維新はダブル選と同日投開票の府市両議員選で選挙前を上回る議席を獲得した。しかし、目標とした単独過半数は府議会で達成できたものの、市議会では逃した。住民投票実施には他党の賛成を得なければならない。

松井氏は「民意を尊重するかは公明党次第だ」とダブル選で対立した公明の名前を挙げ、都構想への協力を迫った。国政で維新は、公明の現職がいる大阪府と兵庫県の六つの衆院小選挙区に候補者を立てず、協力関係にある。松井氏は「人材は維新にいる。公明が全面対決するならば仕方がない」とも話し、公明の出方によっては対立候補擁立の考えを示してけん制した。

吉村洋文新知事も8日、府庁に初登庁し、会見で「公明が都構想についてどう判断するか見極めたい」と語った。

就任の記者会見をする大阪市の松井一郎市長=8日午後、大阪市北区就任の記者会見をする大阪市の松井一郎市長=8日午後、大阪市北区

大阪府庁に初登庁し、花束を受け取る新知事の吉村洋文氏=8日午後、大阪市中央区大阪府庁に初登庁し、花束を受け取る新知事の吉村洋文氏=8日午後、大阪市中央区

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