IHIに業務改善命令=航空機エンジン検査で不正-国交省

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IHIによる旅客機エンジン整備の不正検査問題で、国土交通省東京航空局は9日、航空法に基づき同社に業務改善命令を出した。満岡次郎社長を呼び、再発防止策を講じた上で報告をするよう指示した。

同社は2004年にも、旅客機エンジンの修理事業で測定試験のデータ改ざんが確認されたとして、業務改善勧告を受けている。満岡社長は「処分を真摯(しんし)に受け止め、再発防止に努めたい」と述べた。

東京航空局によると、IHIの瑞穂工場(東京都瑞穂町)では無資格の従業員による検査が行われていた。定められた工程通りに検査をしなかったのに、作業記録書の検査日を改ざんして実施したように装っていたケースもあった。

IHIによると、09年1月以降の10年間で、国内航空会社向けのエンジン整備に関する不正がエンジン34台、部品125点で行われていた。不正の作業件数は計1251件に上った。納期を優先したり、検査記録の重要性に関する意識が乏しかったりしたことに原因があったとしている。

IHIは、飛行の安全性に問題はないとの見解を示している。経済産業省は3月、同社を航空機製造事業法に基づき行政処分した。

国土交通省の鶴田浩久東京航空局長(左)から業務改善命令の文書を受け取るIHIの満岡次郎社長=9日午後、東京都千代田区の東京航空局国土交通省の鶴田浩久東京航空局長(左)から業務改善命令の文書を受け取るIHIの満岡次郎社長=9日午後、東京都千代田区の東京航空局

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