五輪相に鈴木氏再登板=安倍首相、政権立て直し急ぐ

政治・外交

安倍晋三首相は11日、東日本大震災の被災地の復興を軽視する発言をした責任を取り10日に辞表を提出した桜田義孝氏を五輪担当相の職から正式に免じ、後任に自民党の鈴木俊一衆院議員(65)=岩手2区=を任命した。鈴木氏は昨年10月以来の五輪担当相再登板。皇居での認証式を経て就任した。

首相は閣僚らの相次ぐ失態に危機感を強めており、政権の立て直しを急ぐ考え。首相官邸で記者団に「内閣全員がより一層身を引き締めなければならない。批判も真摯(しんし)に受け止めなければならない」と語った。

鈴木氏は当選9回で麻生派所属。首相は起用の理由について「被災地岩手の出身であり、『復興五輪』に強い思いを持っている。信頼を回復し、(2020年東京)五輪・パラリンピックの成功に導いてもらいたい」と強調。「全ての閣僚が復興相だと再確認し、復興に内閣一丸となって全力で当たる」とも表明した。

鈴木氏は認証式後、東京都内で記者会見し、桜田氏の失言を「あまりにも被災地への配慮が欠けた発言だった」と批判。「(政権への)影響は大変大きいと思う」と危機感を示した。その上で「いま一度、被災地と東京五輪の距離を縮め、真の復興五輪にできるよう仕事をしていきたい。一つ一つ誠実にやっていく」と強調した。

閣僚の辞任は2018年2月の江崎鉄磨元沖縄・北方担当相以来で、12年の首相の政権復帰後では8人目。

天皇陛下から認証を受ける鈴木俊一五輪担当相(手前右)。中央は安倍晋三首相=11日午後、皇居・宮殿「松の間」(代表撮影)天皇陛下から認証を受ける鈴木俊一五輪担当相(手前右)。中央は安倍晋三首相=11日午後、皇居・宮殿「松の間」(代表撮影)

報道陣の取材に応じる鈴木俊一氏=11日午前、首相官邸報道陣の取材に応じる鈴木俊一氏=11日午前、首相官邸

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