世界経済に減速リスク=各国で適切な対応確認-G20財務相会議閉幕

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【ワシントン時事】米ワシントンで開かれていた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が12日(日本時間13日)、2日間の日程を終え閉幕した。米中貿易摩擦の激化などによる世界経済の減速リスクを確認。成長維持に向けて、各国が適切な対応策を講じることでも一致した。共同声明は採択しなかった。

初めて議長国を務める日本の麻生太郎財務相は閉幕後の記者会見で「主要国の景気減速が進めば、世界経済の成長見通しが悪化しかねない」との懸念を確認したと説明。その上で「世界経済は下方リスクを抱えつつ、今年後半に成長力が高まるとの見方で一致した」と述べた。

共同議長を務めた黒田東彦日銀総裁も「貿易摩擦など不確実性が高い」と指摘。その上で「タイムリーな政策対応が必要」との認識を共有したことを明らかにした。

G20をめぐっては、米中両国による貿易摩擦が激しさを増す中、昨年12月の首脳宣言に「保護主義と闘う」との文言を米国の反対で盛り込めないなど、結束を問われる事態となっている。

2日間の討議では大きな対立こそ避けられたが、米国との溝は埋まっていない。麻生氏は貿易赤字解消に向け2国間交渉による解決を求めるトランプ米政権を念頭に「多国間で取り組む必要がある」とけん制した。

今回の会議は、6月に日本で開かれる財務相・中銀総裁会議や首脳会議の事前会合との位置付け。日本が主要議題として掲げる、金融やサービスのやりとりを含めた経常収支の不均衡是正や、高齢化問題、新興国でのインフラ投資、巨大IT企業に対するデジタル課税の在り方などでも議論を進めることが決まった。

20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議閉幕後に記者会見する麻生太郎財務相(左)、黒田東彦日銀総裁=12日、ワシントン20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議閉幕後に記者会見する麻生太郎財務相(左)、黒田東彦日銀総裁=12日、ワシントン

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