安倍首相「令和としたい」=新元号選定の議事概要公表

政治・外交

政府は19日、新元号に「令和」を選定した4月1日の一連の会議の議事概要を公表した。新元号を決定する閣議直前の全閣僚会議では、閣僚から「令和は昭和とかぶる」との異論も出たが、安倍晋三首相が最終的に「新元号を令和としたい」と発言し、了承された。議事概要では「令和」以外の5案やそれぞれの考案者、発言者の氏名は明らかにされなかった。

1日は閣議での決定に先立ち、山中伸弥京都大教授ら有識者9人でつくる「元号に関する懇談会」、衆参両院正副議長からの意見聴取、全閣僚会議が順に行われた。

有識者懇談会では、政府側が原案の典拠などを説明し、全員が日本古典(国書)を典拠とする案を推した。令和については「響きが優しくて、新しいみ代にふさわしい」などと8人が支持。1人が令和以外を挙げた。

衆参正副議長からの聴取では「いずれも良さそうなので、内閣にお任せしてよい」などの意見が相次いだが、1人が「特定の季節を指すものはどうか」と疑問を呈した。これは、令和について野党出身の郡司彰参院副議長が発言したことが分かっている。

全閣僚会議で政府側は、原案に加え有識者懇と正副議長の意見の概要も説明。10閣僚が発言し、うち4人が「人々の思いを集めた万葉集というわが国独自の由来もある」などと令和に賛同した。一方、1閣僚は「令和は昭和とかぶるところがある」と指摘した。典拠については、9人が国書、1人が漢籍を支持した。議論を終えるに当たり、菅義偉官房長官が首相に一任したいと提案。首相は「有識者、閣僚の意見を踏まえ、国書である万葉集を典拠とする令和としたい」と述べ、了承された。

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