平成最後の硬貨大人気=「改元記念」35万セット売れる-造幣局

社会

今月30日で終わりを迎える「平成31年」の刻印がある硬貨セットが人気を集めている。造幣局によると、2月末までに例年の刻印入りセットの3倍近い計35万セットが売れた。コレクターに加え、改元の記念に購入する人が多いとみられ、同局は「多いとは思っていたがここまでとは」と、急きょ増産に乗り出した。

セット用の硬貨は昨年末から製造し、1月10日から通信販売を始めた。1セットは1円、5円、10円、50円、100円、500円の各硬貨と、今年のえとであるイノシシのメダルが入っており、価格は2000円。

通信販売は1月中に終了し、好評のため3月も実施。現在は大阪の本局とさいたま、広島の両支局にある売店のみで買える。増産態勢を取っているが、東京五輪・パラリンピック記念貨幣なども製造するため数量に限界がある。1日当たりの数を限定し、4月末まで販売する。

さいたま支局では、午前9時の開店前から行列ができ、16日は20分ほどで売り切れとなった。さいたま市の主婦名生明美さん(60)は「毎年買っているが、特別感がある。天皇陛下と美智子さまから名前の漢字をもらっているので、平成最後の年に思い入れもある」とうれしそうに話した。

昭和天皇の逝去に伴い、昭和64年は1週間で終わり、刻印が入った50円玉と100円玉は製造されなかった。このため、同年の硬貨が全種そろったセットは存在しないという。

さいたま支局総務課広報室の岩崎光男主事は「改元で注目が集まり、遠くから買いに来る人もいる。多くの人に知ってもらい、うれしい」と話している。新元号「令和」が刻印された硬貨は、早ければ一部が夏ごろお目見えする予定だ。

「平成31年」と刻印された硬貨のセット「平成31年」と刻印された硬貨のセット

「平成31年」と刻印された硬貨セットを購入するため、行列する人たち=16日、さいたま市大宮区の造幣局さいたま支局「平成31年」と刻印された硬貨セットを購入するため、行列する人たち=16日、さいたま市大宮区の造幣局さいたま支局

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

時事通信ニュース 社会一般 日本 埼玉県 さいたま市