フィンテックで資金繰り=柔軟さ魅力、10連休対応-中小企業

経済・ビジネス

27日からの10連休に備えた資金繰り対策に、金融とITを融合したフィンテックのサービスを活用する中小企業が増えている。メガバンクや地方銀行が窓口を休止する中、連休中も即日で資金を調達できるなど、フィンテックの柔軟なサービスが魅力となっているためだ。

企業にとって過去に例のない長期休暇となる10連休。家賃や給与などの支払いが連休前に集中し、売り上げの入金が連休明けになるケースが想定される。小規模事業者を中心に、不測の事態で一時的に資金が枯渇する恐れもある。

インターネット銀行のジャパンネット銀行は、中小企業向け会計ソフト開発ベンチャー、freee(フリー、東京)と即日融資サービスで提携。企業がソフトに入力した売り上げデータなどを元に事前審査し、50万~3000万円で融資枠を設定する。枠内なら何度でも借りられ、連休中もセブン銀行のATMで引き出せるのが特長だ。

フリーの佐々木大輔社長は「10連休ともなれば、企業は資金繰りに問題を抱えやすい」と述べ、簡便な融資サービスの拡大に意欲を見せる。

東京・神田のカフェ「BROS TOKYO(ブロス トーキョー)」は、連休直前にテナント料などの支払いが立て込む見込みで、このサービスの利用を決めた。中倉美雪代表は「不測の事態に備え、資金に余裕を持ちたい」と、新しい金融サービスに期待を寄せている。

連休中の資金枯渇を防ぐためには、入念な資金計画の策定も不可欠。経営分析ソフトを手掛けるナレッジラボ(大阪市)は、中小企業の資金計画作成を支援するサービスを提供している。

会計ソフトに売り上げや売掛金を入力すれば、資金繰りの予測が可能で、季節変動も加味できる。国見英嗣社長は「審査の勘所を押さえた資料を簡単に作成でき、銀行の融資審査も円滑に進む」と強調。連休を前に利用企業が着実に増えているという。

10連休を控え、フィンテックを活用した融資サービスの利用を決めた「BROS TOKYO」の中倉美雪代表=5日、東京都千代田区10連休を控え、フィンテックを活用した融資サービスの利用を決めた「BROS TOKYO」の中倉美雪代表=5日、東京都千代田区

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