現場で初の追悼慰霊式=JR西社長「風化させない」-福知山線事故から14年

社会

乗客106人と運転士が死亡し、562人が重軽傷を負ったJR福知山線脱線事故から14年を迎えた25日、事故現場を整備した慰霊施設「祈りの杜(もり)」(兵庫県尼崎市)で慰霊式が行われた。遺族ら計約500人が参列し、JR西日本の来島達夫社長は「事故後に入社した社員が半数近くになったが、決して風化させない」と安全を誓った。事故現場で慰霊式が行われたのは初めて。

来島社長は祈りの杜について、「事故を反省し、安全を誓い続けていく場として大切に守っていく」と強調。事故後の取り組みで具体的な成果も表れているとした上で、「検証を繰り返すことで、安全を追求しなくてはならない」と述べた。

この日は5年ぶりに遺族が慰霊式で言葉を述べ、息子を亡くした同県伊丹市の斎藤百合子さん(76)は「『おふくろ』と呼んでもらうのが夢だった。それもかなえてもらえないまま、一瞬にして遠い所へ旅立ってしまった」と話した。「子供のころ大好きだった電車の走る音が聞こえる所で安全を見守ってね」と慰霊碑に語り掛けた。

JR福知山線脱線事故の慰霊式で、遺族に向かって頭を下げるJR西日本の来島達夫社長=25日午前、兵庫県尼崎市(代表撮影)JR福知山線脱線事故の慰霊式で、遺族に向かって頭を下げるJR西日本の来島達夫社長=25日午前、兵庫県尼崎市(代表撮影)

JR福知山線脱線事故の現場付近を通過する電車=25日午前、兵庫県尼崎市JR福知山線脱線事故の現場付近を通過する電車=25日午前、兵庫県尼崎市

事故現場のマンションに向かって黙とうするJR西日本の役員=25日午前、兵庫県尼崎市(代表撮影)事故現場のマンションに向かって黙とうするJR西日本の役員=25日午前、兵庫県尼崎市(代表撮影)

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