ゴーン被告が再保釈=保証金、新たに5億円-日産事件・東京地裁

社会

日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(65)が25日、再び保釈され、身柄を拘束されていた東京拘置所(東京都葛飾区)を出た。東京地裁が同日、保釈を認める決定をした。保釈保証金は5億円。前回保釈された際に納付した10億円とは別に納める必要があり、即日振り込みで納付された。検察側は決定を不服とし、準抗告したが棄却された。最高裁への特別抗告を検討する。

関係者によると、地裁は決定で、住居制限や海外渡航の禁止のほか、今回の事件での証拠隠滅や逃亡を防ぐための条件を付けた。妻キャロルさんと接触するには地裁の許可が必要という。

東京地検は決定について、「被告が事件関係者への働き掛けを企図していたことなどを認め、証拠隠滅の疑いがあるとしながら保釈を許可したことは誠に遺憾」などとコメントした。だが、隠滅が疑われたのは前回保釈前の行為で、地裁は保釈条件が順守されれば、現実的に証拠隠滅される可能性は低いと判断したとみられる。

同被告は昨年11月に逮捕され、108日目の3月6日、保釈保証金10億円で保釈された。約1カ月後の今月4日、中東オマーンの販売代理店を介して日産資金を自身に還流させたなどとして東京地検特捜部に再逮捕され、弁護側は会社法違反(特別背任)罪で追起訴された22日に保釈を請求した。

追起訴状によると、ゴーン被告は2017年7月と18年7月、日産子会社からオマーンの販売代理店口座に日産資金1000万ドルを送金。うち500万ドル(約5億5500万円)を、実質保有するレバノンの会社口座に振り込ませたとされる。

ゴーン被告の起訴は4度目で、被告はいずれの不正も否定している。

再保釈された日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告=25日夜、東京都葛飾区の東京拘置所再保釈された日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告=25日夜、東京都葛飾区の東京拘置所

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