ソニー、増益も踊り場に=日立など電機4社は減益-19年3月期

経済・ビジネス

ソニーや日立製作所など電機大手5社は26日、2019年3月期連結決算を公表した。純利益で4社が減益となり、中国の成長を追い風とした収益拡大にブレーキがかかった格好。米音楽配信会社株式の売却が寄与したソニーは唯一増益を確保したが、20年3月期は3年ぶりの減益を予想する。成長をけん引してきたゲーム事業が次世代機の開発費により営業減益の見通しとなるなど、業績回復は踊り場にさしかかった。

「(実質的な)営業利益の見通しはほぼ前年度並み。将来の成長に向けた費用の増加を見込んだ」。東京都内で記者会見したソニーの十時裕樹最高財務責任者(CFO)は、20年3月期の減益予想について、安定成長に向けた投資によるものだとして不安の払拭(ふっしょく)に努めた。

パソコンなどかつての不採算事業を切り離した新生ソニーをけん引してきたゲーム事業の減益予想は、あくまで人気家庭用ゲーム機「プレイステーション4」の次世代機投入に向けた成長痛と位置付けている。

ただ、米IT大手グーグルが19年中に参入するゲーム事業では、競争環境の激変も予想される。赤字続きのスマートフォンは19年3月期に赤字幅が拡大し、21年3月期の黒字化への道筋は見えない。

一方、日立は英原発建設の凍結による2897億円の損失計上が響き、19年3月期の純利益が約4割の大幅減益。20年3月期は大幅増益を見込むが、中国市場の回復の遅れなどから売上高は大半の部門で減収を予想する。西山光秋執行役専務は「中国市場は回復のタイミングの不透明さも含めて厳しい状況が続く」と指摘。原価低減など減収でも稼げる体制の整備を急ぐ。

このほか三菱電機、富士通、NECの3社も19年3月期の純利益は減益だった。

2019年3月期決算について説明するソニーの十時裕樹CFO=26日午後、東京都港区2019年3月期決算について説明するソニーの十時裕樹CFO=26日午後、東京都港区

2019年3月期決算について説明する日立製作所の西山光秋執行役専務=26日午後、東京都千代田区2019年3月期決算について説明する日立製作所の西山光秋執行役専務=26日午後、東京都千代田区

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