多国間主義と国益は両立可能=中尾ADB総裁が演説

経済・ビジネス

【ナンディ(フィジー)時事】アジア開発銀行(ADB)は3日、フィジーの観光都市ナンディで開かれている年次総会の開会式を行った。中尾武彦総裁は演説で「多国間主義の価値を信じている。国益と両立し得るものだ」と述べ、保護主義的な動きに警鐘を鳴らした。

中尾氏は米中貿易摩擦などを念頭に「緊張が高まれば、消費者や投資家の心理を下押しし、地域の成長を弱めることになる」と懸念を表明。一方でアジア各国が多国間貿易の推進で一致していることについて「勇気づけられる」と語った。

ADBの2030年までの業務戦略に関しては、民間との協調融資案件を増やすことや、紛争国や低所得国の状況に応じ支援を多様化していく方針を説明した。

アジア開発銀行(ADB)の年次総会開会式で演説する中尾武彦総裁=3日、フィジー・ナンディアジア開発銀行(ADB)の年次総会開会式で演説する中尾武彦総裁=3日、フィジー・ナンディ

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