10月「即位礼」準備本格化=195カ国から元首ら、テロ警戒

政治・外交 社会

天皇陛下の即位を受け、政府は大型連休明けから、10月に集中する次の儀式に向けた準備を本格化させる。最大の行事は10月22日の「即位礼正殿の儀」。日本が承認する195カ国から元首や祝賀使節らを招待し、国内外の2500人の参列者を見込む。祝宴やパレードも行われる。

政府は5月中に皇位継承に関する式典委員会(委員長・安倍晋三首相)を開き、4月30日から5月1日にかけて実施した三つの儀式を総括した上で、10月の儀式に関する検討に入る。政府関係者は「即位礼正殿の儀が本番だ」と強調した。

皇室典範は「皇位の継承があったときは、即位の礼を行う」と定めており、この中心儀式となるのが即位礼正殿の儀だ。天皇陛下が皇居・宮殿「松の間」に置かれた玉座「高御座(たかみくら)」から即位を公に宣言する。陛下は平安時代以来の伝統的な天皇専用の装束「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」に身を包み、参列者が祝福する。

1990(平成2)年に行われた前回の即位礼正殿の儀には158カ国の元首、祝賀使節などを含む約2200人が参列した。今回も海外から多数の要人が来日する見通しで、特別機の受け入れや宿泊場所の確保、交通規制や警備体制が課題となる。

即位礼正殿の儀を終えた天皇、皇后両陛下は「祝賀御列(おんれつ)の儀」と呼ばれるパレードにオープンカーで臨む。警視庁が中心となり、ドローン(小型無人機)による上空からのテロ、車両突入テロなどへの警戒に万全を期す。

10月22日から31日まで、間隔を空けながら計4回、祝宴「饗宴(きょうえん)の儀」を催す。前回は4日連続で計7回開いたが、両陛下の負担軽減に配慮した。

これら三つの儀式は国事行為と位置付けるため、皇室の伝統を重視しつつも、憲法との整合性に細心の注意を払う。首相は来日する海外要人らと相次ぎ会談し、「即位外交」を展開する意向で、外務省が分刻みの日程調整を進める。

平成の「即位礼正殿の儀」で高御座(たかみくら)からお言葉を述べられた上皇さま=1990年11月12日、皇居・宮殿「松の間」平成の「即位礼正殿の儀」で高御座(たかみくら)からお言葉を述べられた上皇さま=1990年11月12日、皇居・宮殿「松の間」

平成の「即位礼正殿の儀」に臨まれた上皇さま。中央左は万歳を三唱する当時の海部俊樹首相=1990年11月12日、皇居・宮殿「松の間」平成の「即位礼正殿の儀」に臨まれた上皇さま。中央左は万歳を三唱する当時の海部俊樹首相=1990年11月12日、皇居・宮殿「松の間」

平成の祝賀パレードに出発された上皇ご夫妻=1990年11月12日、皇居・宮殿前平成の祝賀パレードに出発された上皇ご夫妻=1990年11月12日、皇居・宮殿前

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