ギャンブル依存予防へ=指導書作成、高校で活用促す-文科省

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高校の新学習指導要領が2022年度から実施されることなどを受け、文部科学省はギャンブルなどの依存症予防に向けた教員用の指導参考資料を作成した。依存症を生み出す要因などを明記して教員の理解を深め、高校での活用を促進させるのが狙いだ。

新指導要領は「保健体育」で、「精神疾患の予防と回復」を盛り込む。要領の解説書は精神疾患の一つとして依存症を挙げ、「アルコール、薬物などの物質への依存症に加えて、ギャンブル等への過剰な参加は習慣化すると嗜癖(しへき)行動になる危険性があり、日常生活にも悪影響を及ぼす」ことを生徒に教えるよう求めている。

指導参考資料では、薬物などの物質依存型は繰り返し使用すると、1回の分量や頻度が増え、健康や生活面に支障が出ると指摘。一方、ギャンブルなどの行動に依存するタイプも、のめり込むと自分の意思で制御できずやめられなくなると強調した。

脳内でドーパミンの分泌により、中枢神経が興奮して快感・多幸感が得られるなど脳の仕組みをイラストを交えて説明。このほか、ゲームでアイテムを入手する有料くじ「ガチャ」の射幸性の高さを紹介し、依存症対策として専門医療機関での治療の必要性なども訴えた。

資料作成は、政府が4月に閣議決定したギャンブル依存症対策の基本計画に盛り込まれた。同省は今年度中に子どもの発達段階に応じた啓発用の資料作りなどを進め、指導の充実を図る。

文部科学省が作成した依存症の指導参考資料文部科学省が作成した依存症の指導参考資料

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