F35墜落1カ月、捜索と原因究明難航=練度低下の懸念も-防衛省

社会

航空自衛隊三沢基地(青森県)の最新鋭ステルス戦闘機F35Aの墜落事故から、9日で1カ月。行方不明のパイロットと機体の捜索、原因究明は難航している。同機の飛行再開のめどは立たず、飛行停止の長期化による部隊の練度低下も懸念されている。

事故以降、自衛隊に加え、海洋研究開発機構の海底広域研究船「かいめい」や、米軍がチャーターした深海活動支援船が協力して捜索を継続。フライトレコーダーの一部は海底から回収されたが、高度や速度などを記録する肝心のメモリー部分は見つかっていない。

飛行再開には原因究明と再発防止策が必要だが、パイロットに要因があるのか、機体の不具合なのかも判明していない。墜落原因を特定できないまま、推定される原因に対する教育の徹底や機体の確認などの対処をした上で、飛行を再開する可能性もある。

調査を日本主体で行えるかも不透明だ。墜落した機体は国内製造初号機だが、主な作業は最終工程の組み立てで、機密情報は日本側に開示されていない。米軍や製造元のロッキード・マーチン社との連携が不可欠になる。

F35は昨年1月に三沢基地に初配備され、今年3月に臨時飛行隊から第302飛行隊に新編されたばかり。自衛隊幹部は「原因究明が第一。ただ、シミュレーターの訓練だけでは技量は確実に落ちる」と懸念する。

事故は4月9日夜、青森県沖の太平洋上で発生。墜落機が訓練中止との通信後、レーダーから消えた。

航空自衛隊の最新鋭ステルス戦闘機F35A=2018年10月、埼玉・陸上自衛隊朝霞訓練場航空自衛隊の最新鋭ステルス戦闘機F35A=2018年10月、埼玉・陸上自衛隊朝霞訓練場

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