政府、北朝鮮に厳重抗議=日朝「無条件」戦略に暗雲

政治・外交

日本政府は10日、北朝鮮が9日に発射した飛翔(ひしょう)体は国連安保理決議違反となる弾道ミサイルとみて、北京の大使館ルートを通じて厳重に抗議した。北朝鮮の度重なる挑発行為を受け、安倍晋三首相が表明した「無条件」で日朝首脳会談を目指す対話戦略には早くも暗雲が立ち込めている。

米国防総省は9日夜(日本時間10日朝)、北朝鮮が発射したのは「弾道ミサイル」と断定した。これを受け、首相官邸では10日午前10時20分ごろから首相や谷内正太郎国家安全保障局長らが協議。これと並行して記者会見した西村康稔官房副長官は「さらなる分析を行っている」と述べるにとどめていたが、同11時半から会見した岩屋毅防衛相は「短距離弾道ミサイルを発射したものとみられる」と米国に追随した。

岩屋氏は「弾道ミサイルの発射は関連する(国連)安保理決議に明白に違反するもので、誠に遺憾だ」と指摘したが、北朝鮮への非難や抗議には言及しなかった。首相の対話路線に影響を与えない配慮とみられる。北朝鮮への抗議は、野上浩太郎官房副長官が午後4時すぎからの会見で明らかにした。

首相官邸に入る安倍晋三首相=10日午前、東京・永田町首相官邸に入る安倍晋三首相=10日午前、東京・永田町

記者会見する野上浩太郎官房副長官=10日午後、首相官邸記者会見する野上浩太郎官房副長官=10日午後、首相官邸

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