日ロ外相、領土問題は平行線=月末に再会談-ラブロフ氏、日米同盟に不信感

政治・外交

【モスクワ時事】河野太郎外相は10日、ロシアのラブロフ外相とモスクワで会談した。焦点の北方領土問題を含む平和条約締結交渉に関し、会談後の共同記者発表でラブロフ氏は「(日本が)まず第一に第2次大戦の結果を完全に認めること」が必要と強調。河野氏は「戦後70年以上残された課題を解決することは容易ではない」と述べ、立場の隔たりが埋まらなかったことを認めた。

安倍晋三首相とプーチン大統領が両外相を交渉責任者に指名して以降、今回は3回目の会談。両外相は北方四島の共同経済活動に関し、20日に法的側面に関する課長級作業部会、21日に局長級作業部会をそれぞれモスクワで開くことで一致。30日からラブロフ氏とショイグ国防相が来日し、東京で外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)と外相会談を開くことを確認した。

日ロ両首脳は、平和条約締結後の歯舞・色丹2島の引き渡しを明記した1956年の日ソ共同宣言を基礎に交渉を加速することで合意している。

だが、ラブロフ氏は共同記者発表で、日本が米国から導入する陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」などに言及しつつ、「(56年当時と比べ)状況は根本的に変わった」と述べ、引き渡しの前提が崩れたとの見解を強調。「(軍縮分野で)米国はあらゆる合意を破棄している」と語り、日米同盟への不信感をあらわにした。

共同記者発表を終え、ロシアのラブロフ外相(右)と握手する河野太郎外相=10日、モスクワ(AFP時事)共同記者発表を終え、ロシアのラブロフ外相(右)と握手する河野太郎外相=10日、モスクワ(AFP時事)

会談する河野太郎外相(右手前から2人目)とロシアのラブロフ外相(左手前から3人目)=10日、モスクワ(EPA時事)会談する河野太郎外相(右手前から2人目)とロシアのラブロフ外相(左手前から3人目)=10日、モスクワ(EPA時事)

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