拉致解決へ「新たなスタート切る」=対北朝鮮外交は正念場-菅官房長官

政治・外交

【ニューヨーク時事】菅義偉官房長官は10日午後(日本時間11日朝)、米ニューヨークの国連本部で開催された拉致問題に関するシンポジウムで講演した。菅氏は対北朝鮮外交について「相互不信の殻を破り、新たなスタートを切る」と表明。前提条件を付けずに首脳会談開催を目指す安倍晋三首相の方針に触れ、「まさに正念場を迎えている」と語った。

菅氏は北朝鮮について「手付かずの天然資源と大きく生産性を伸ばし得る労働力」を持つと指摘。「正しい道を歩むのであれば」と断りつつ、「日本は北朝鮮が有する潜在性を解き放つため、助力を惜しまない」と述べ、経済協力に踏み切る可能性に言及した。

拉致問題については「わが国の主権および国民の生命と安全に関わる重大な問題だ」と強調。「一日も早い解決に向け、あらゆるチャンスを逃すことなく果敢に行動していく」と改めて訴えた。

また、北朝鮮政策をめぐり「拉致、核・ミサイルといった諸懸案を包括的に解決し、不幸な過去を清算し、国交正常化を目指していく方針は変わらない」と説明した。

国連本部での拉致問題に関するシンポジウムで講演する菅義偉官房長官(中央)=10日午後、米ニューヨーク国連本部での拉致問題に関するシンポジウムで講演する菅義偉官房長官(中央)=10日午後、米ニューヨーク

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