安倍首相、試される仲介役=米イランの衝突回避へ

政治・外交

安倍晋三首相は16日、イランのザリフ外相と首相官邸で会談し、米国との軍事的緊張が高まっていることへの懸念を伝え、衝突回避に向けた対応を促した。米国と同盟を結ぶ日本は、イランとも伝統的に友好関係にある。25日からのトランプ米大統領の来日では、両国の緊張緩和に向けて仲介役を果たせるかが試されそうだ。

「中東情勢をめぐる状況が大変緊迫化していることを懸念している」。首相はザリフ氏との会談でこう指摘し、米国を刺激するような言動は自制するよう求めた。

イランを敵視し、経済制裁を科すトランプ政権は今月、空母打撃群や戦略爆撃機を中東に派遣し圧力を強化した。イランは対抗措置として、英独仏などとまとめたイラン核合意の義務履行の一部停止を表明。原油輸送の要衝であるホルムズ海峡の封鎖も示唆した。

会談で首相は、核合意を支持する立場を改めて伝え、イランが合意履行を継続するよう要請した。ザリフ氏は、イランとして核合意から離脱する意思はないことを説明した。

ザリフ氏は15日に急きょ日本を訪れた。トランプ氏来訪を控える日本に、関係改善への橋渡しを期待しているとみられ、日本政府関係者も「イランの考えを首相からトランプ氏に説明してほしいのだろう」と話した。27日の日米首脳会談では、イラン問題が焦点の一つになる可能性がある。

首相官邸に入る安倍晋三首相=16日、東京・永田町首相官邸に入る安倍晋三首相=16日、東京・永田町

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