青酸連続死、二審も死刑=夫ら殺害の筧被告-大阪高裁「一審判決は正当」

社会

京都、大阪、兵庫で起きた青酸化合物を使った連続不審死事件で、高齢男性4人への殺人罪などに問われた筧千佐子被告(72)の控訴審判決が24日、大阪高裁であった。樋口裕晃裁判長は「一審判決に事実誤認はない」と述べ、死刑とした一審京都地裁の裁判員裁判判決を支持し、被告側控訴を棄却した。弁護側は即日上告した。

被告が犯人かどうかや、認知症の影響、責任能力の有無などが争点だった。

樋口裁判長は殺害行為や完全責任能力を認定した一審判決を「相当で、正当と言うべきだ」と指摘。認知症についても「訴訟能力に影響を与えたとしても限定的」と判断し、既に裁判を行う能力を失っているなどとした弁護側主張を退けた。

2017年の一審判決は「被告が遺産を取得し、債務を免れることを目的とした連続毒殺事件」と認定。病死や事故、自殺の可能性もあるとした弁護側の無罪主張を退けた。

3月に開かれた控訴審の第1回公判で、弁護側は公判の停止か新たな精神鑑定の実施を求めたが、高裁は認めず即日結審。筧被告は第1回公判に姿を見せなかったが、判決公判には出廷した。

判決によると、筧被告は12~13年、遺産取得目的で青酸を飲ませて夫の勇夫さん=当時(75)=ら3人を殺害。07年には借金の返済を免れるため1人を殺害しようとした。

筧被告は4月、大阪拘置所で時事通信の取材に応じ、「死んでおわびをします。死刑にしてください」などと話していた。

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