ネット同時配信、来年3月開始へ=改正放送法成立-NHK

政治・外交

NHKのテレビ番組を放送と同時にインターネットに流すことを認める改正放送法が29日、成立した。NHKは東京五輪・パラリンピックの聖火リレーに合わせ、2020年3月にも同時配信を開始する予定で、スマートフォンやパソコンなどで番組を視聴できるようになる。

テレビ番組を放送と同時にネット配信する常時同時配信はこれまで民放だけに認められていた。受信料に支えられる公共放送のNHKはこれまで、災害報道や大型スポーツイベントなどに限定してきたが、法改正により24時間の同時配信が可能となった。受信料を支払っていれば、追加負担なくスマホなどで番組を見られるようになる。

NHKの同時配信をめぐっては、民業圧迫につながるとして民放各社などが強く反発してきた。こうした懸念に配慮し、改正放送法は配信費用の上限などの実施基準の作成と総務相の認可取得を義務付けたほか、基準が守られていない場合は総務相が勧告できる権限も設けた。改正法は相次ぐ不祥事を受け、NHK監査委員会のチェック機能を強化する規定も盛り込んだ。

民放各社で構成する日本民間放送連盟は、NHKの業務肥大化を警戒し、ネット関連業務の費用の上限を受信料収入の2.5%以内に収めるよう訴えてきた。同時配信が始まれば関連費用は増大する見込みだが、NHKは20年度以降の上限をどうするか明言していない。民放連は「NHKが総務省に提出する実施基準や配信計画など、今後の準備状況を注視していく」(幹部)としている。

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