全職員に録音機設置呼び掛け=「かけ子」音声公開も-特殊詐欺対策で・大阪府警

大阪府警は特殊詐欺対策として、全ての警察官・職員約2万3000人に、固定電話の通話内容を自動的に録音する機器の設置を呼び掛けている。メーカーと共同開発した特注品で、効果を検証した上で府民の購入も促す。府警によると、警察職員に録音機設置を呼び掛けるのは全国で初めて。

「会話内容が自動録音されます」。録音機を設置した電話では呼び出し音が鳴る前に約10秒間の警告メッセージが相手方に流れる。詐欺グループの「かけ子」に警戒させて、抑止効果を狙う。

1000件計15時間分の録音ができ、メッセージ途中で電話が切れた「撃退率」も表示される。新たな手口が録音できれば音声を公開して注意を呼び掛ける。

録音機は名古屋市のメーカーが製作し、定価1万2800円。機能を絞った簡易版とし、大量購入することで、職員の実際の購入価格は割安に抑えた。複数台買ってもらい、高齢の親や親族宅にも設置してもらうという。一般への販売も予定している。

府警が2018年に認知した特殊詐欺の被害件数は1622件で、被害額は計約35億7500万円に上る。川畑慶和特殊詐欺対策室長は「被害は高止まりしており、対策は急務。大阪から全国に普及させたい」と話している。(了)

特殊詐欺防止のため、大阪府警が全警察官・職員に設置を呼び掛ける固定電話の自動録音機(右)=5月22日、大阪市特殊詐欺防止のため、大阪府警が全警察官・職員に設置を呼び掛ける固定電話の自動録音機(右)=5月22日、大阪市

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