カリタス小、8日ぶり再開=心のケアに重点、警備強化-児童ら被害・川崎殺傷

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川崎市多摩区の路上で私立カリタス小学校の児童ら20人が殺傷された事件で、休校していた同小が5日再開し、児童らが8日ぶりに登校した。児童らは落ち着かない様子で周囲を見回すなど、緊張する姿が見られた。

再開に当たり学校側は、現場近くの登戸駅周辺の警備強化やカウンセリング体制の充実、事件を想起させる可能性があるスクールバスの代わりに市バスをチャーターするなど、対応に当たった。

学校前では、午前7時前から警察官や学校職員らが立ち始め、ピリピリした雰囲気に。保護者に付き添われ徒歩で登校した児童が、「おはようございます」と職員に声を掛けられながら、次々と校門をくぐった。同7時25分ごろ、児童らを乗せた最初の市バスが到着。窓の外に向かって手を振る子の姿もあった。

駅から約500メートルの所にあったスクールバスの停留所は駅前に移動させ、午前8時ごろチャーターバスの最終便が出発。誘導を終えた学校関係者や見送りの保護者らは、ほっとした様子だった。

学校側の説明によると、5日は通常授業を行わず、心のケアに重点を置く。児童らが徐々に環境に慣れるような時間割を検討しているといい、同日は半日で終えた。制服での登校も求めず、当面は自由に服装を選べるようにするという。

同小を運営する学校法人カリタス学園の高松広明事務局長によると、5日は在校生645人のうち624人が登校。大きな動揺は見られず、再会を喜ぶ声も上がっていたという。事件前は500人近い児童がバスを利用していたが、同日は約300人にとどまった。学校は月末までに、亡くなった6年の栗林華子さん(11)をしのぶ追悼ミサを検討している。

当初は、3日に授業再開予定だったが、児童らの心のケアに関する説明会を開く必要があるとして、延期していた。

私立カリタス小学校に登校する児童ら=5日午前、川崎市多摩区私立カリタス小学校に登校する児童ら=5日午前、川崎市多摩区

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