米イラン首脳会談提案も=安倍首相の訪問で専門家

政治・外交

【ワシントン時事】安倍晋三首相のイラン訪問の展望やトランプ米政権の対イラン戦略について、有力シンクタンク、国際危機グループ(ICG)のイラン専門家アリ・バエズ氏に聞いた。

-安倍首相はどんな役割を果たせるか。

米イラン間の仲介、もしくは少なくとも緊張緩和を果たすチャンスがある。トランプ大統領との非常に特別な関係から、イラン側は安倍氏の発言に注意深く耳を傾けるだろう。もしトランプ氏からイランの最高指導者ハメネイ師へのメッセージを預かっていれば、安倍氏はイラン側からその対案を聞くことになるだろう。

-安倍首相はイラン側に何を伝えるか。

トランプ氏とイランのロウハニ大統領が9月の国連総会で会談することを提案する可能性がある。ただ、トランプ氏が先に石油禁輸の凍結などの譲歩案を示さなければ、実現しないだろう。(仲介は)大変な力業になる。(米与党)共和党も中東の同盟国も現時点で制裁緩和を望んでいないからだ。

-イラン側が提案できることは。

イランが切れるカードは、イランで拘束されている米国人の解放だ。トランプ氏にとっても非常に重要なことだ。緊張緩和につながり、米イラン首脳会談の明確な結果になり得る。

-トランプ政権のイラン政策の実情は。

「最大限の圧力」をかけるという点で、トランプ氏と外交安保チームは一致しているが、その目的として、トランプ氏だけがイランとのより良い合意を得ることを望んでいる。ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)やポンペオ国務長官は、経済的な破綻や体制転換を引き起こすことに関心があり、外交にはあまり興味を持っていない。

インタビューに応じた国際危機グループ(ICG)のイラン専門家アリ・バエズ氏=5日、ワシントンインタビューに応じた国際危機グループ(ICG)のイラン専門家アリ・バエズ氏=5日、ワシントン

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