日産総会、ルノーが棄権の意向=企業改革、頓挫の可能性

経済・ビジネス

日産自動車は10日、筆頭株主のフランス自動車大手ルノーから、社外取締役が経営を監督する「指名委員会等設置会社」への移行に関し、25日の株主総会での決議を棄権する意向の書簡が届いたと発表した。ルノーが賛成しなければ、日産の企業統治改革が頓挫する可能性が高まる。ルノーは日産に対する影響力の確保を狙っており、総会を前に駆け引きが活発化してきた。

「企業統治強化の動きに完全に逆行するもので、誠に遺憾だ」。日産は10日に発表した声明で、ルノーの対応に強い不快感を示した。

日産は、前会長カルロス・ゴーン被告の不正問題の再発防止策を進めており、委員会設置会社への移行はその柱となる。社外取締役が過半数を占める「指名」「報酬」「監査」の3委員会を設け、役員人事などを決める仕組みだ。

株主総会には、会社の形態を変えるための定款変更や、社外取締役を現在の3人から7人に増員することを提案する。新体制では社外取締役の権限が強まる半面、人事などでルノーの意見が採用されにくくなる。ルノー側は、委員会のメンバー選定で、自社の意向が十分反映されていないことに不満を募らせているという。

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