ブラジル環境相、捕鯨「日本の立場を尊重」=開発と環境の調和必要

政治・外交

【サンパウロ時事】ブラジルのリカルド・サレス環境相は10日までに時事通信のインタビューに応じ、来月に再開が迫った日本の商業捕鯨活動について「ブラジルは捕鯨に反対だが、日本の立場は尊重する」と一定の理解を示した。

ブラジルはもともと強硬な反捕鯨派。ドゥアルテ前環境相が「日本は捕鯨を文化だと主張するが、文化は時代の状況に応じて変化しなければならない」などと日本を批判していたが、サレス氏の発言は極端な反捕鯨からやや距離を置く考えを示唆したとみられる。

日本の捕鯨をめぐっては、国際捕鯨委員会(IWC)の場で米英やオーストラリアなどが強く反対。日本は昨年9月のブラジルでの総会後、IWC脱退を表明した。

サレス氏は「わが国のアマゾン熱帯雨林開発問題でも、他国の人たちは感情的な思いだけで意見していると感じる。ブラジルと日本はテーマは違えど、立場は同じと言える」と指摘。「(捕鯨や環境)問題の解決に当たっては、バランス、常識そして技術的データの提示が必要だ」と強調した。

ボルソナロ政権が開発優先で自然保護に後ろ向きだとの内外の批判については「経済発展と環境保護の調和を目指す」とし、地元住民が違法伐採に手を染めなくて済むよう適度な開発を進める必要性を訴えた。

サレス氏は15、16の両日に長野県軽井沢町で開かれる20カ国・地域(G20)閣僚会合に出席する。

インタビューに答えるブラジルのリカルド・サレス環境相=7日、ブラジル・サンパウロインタビューに答えるブラジルのリカルド・サレス環境相=7日、ブラジル・サンパウロ

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