水で推進、超小型衛星開発=年度内にISSから放出-高い安全性・東大など

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東京大などの研究チームは13日までに、水を真空中で蒸発させて噴射する超小型衛星用エンジンと実証用の衛星「AQT-D」を開発したと発表した。年度内に無人補給機「こうのとり」8号機で国際宇宙ステーション(ISS)に運ばれ、日本実験棟「きぼう」から放出される見通しだ。

きぼうからは既に、200機を超える超小型衛星が放出されたが、安全性の観点から燃料や高圧タンクが必要な推進装置を持つ衛星をISSに持ち込むことは難しく、長期間運用できる衛星はほとんどなかった。安全な水を推進剤に使うことで、超小型衛星の用途拡大や将来の探査への応用も期待できるという。

東京大の小泉宏之准教授と浅川純特任助教らは、宇宙空間の真空を利用し、装置内部で少しずつ蒸発させて圧力を高め、水蒸気を外に噴射して推力を得る仕組みのエンジンを開発。1Uと呼ばれる超小型衛星の基本サイズ(1辺が約10センチの立方体)に収めた。

東京大などが開発した水を推進剤に使う超小型衛星用エンジン(研究チーム提供)東京大などが開発した水を推進剤に使う超小型衛星用エンジン(研究チーム提供)

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