海賊版対策、警告表示も断念=端末の「フィルタリング」強化-総務省

政治・外交

総務省は20日、漫画やアニメをインターネット上に無断で掲載する「海賊版サイト」対策を議論する有識者会議を開いた。問題のサイトを視聴しようとした際、画面上で警告が表示される「アクセス警告方式」について、同省が過去の議論を踏まえて法的・技術的に実施は困難との見解を提示。大半の委員も賛同し、警告方式の導入は事実上断念に追い込まれた。

今後、有害サイトの閲覧を制限する「フィルタリング」機能の強化など、ネット利用者側の端末での対策を検討する。近く正式な報告書をまとめるが、海賊版サイトへの接続制限をめぐる政府部内の議論は、有効な手だてを示せないまま、尻すぼみに終わった格好だ。

海賊版サイトの規制は昨年、内閣府の知的財産戦略本部で議論された。政府はアクセスを強制遮断する「ブロッキング」の法制化を目指したが、通信業界や法律専門家の反対で断念。今年3月に改めてアクセス警告方式を含む幅広い対応策を課題に挙げ、総務省は4月から検討していた。

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