EU大統領「長崎の教え無駄にしない」=被爆者と懇談、資料館見学

社会

20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)に出席するため来日した欧州連合(EU)のトゥスク大統領は26日、長崎市を訪れ、長崎原爆資料館などを視察した。トゥスク氏は「長崎が教えてくれることを決して無駄にしない。その責任を負っているのは超大国の指導者たちだ」と訴えた。

EU大統領の被爆地訪問は初めて。トゥスク氏は同日午前、原爆資料館で田上富久長崎市長らの出迎えを受け、同館の展示室を見学。隣接する国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館では長崎原爆被災者協議会の田中重光会長(78)らと面会した。

平和祈念館で芳名録に記帳した後、平和公園の原爆落下中心地碑に献花した。トゥスク氏は「相手を脅かすために核を利用する脅威はいまだに存在する」と指摘し、北朝鮮の核問題やイラン情勢、米中の貿易摩擦をめぐる緊張の高まりに懸念を示した。

トゥスク氏はこの後、広島市も初訪問し、4月にリニューアルオープンした平和記念資料館を見学。「G20サミットで世界のリーダーたちに私がきょう聞いたことを伝えたい。(核兵器の)不拡散と軍縮、平和のために行動を起こす決意と勇気を持ってほしい。広島と長崎を彼らも訪れるべきだ」と述べた。

長崎原爆資料館を訪れ、田上富久長崎市長(左)の出迎えを受ける欧州連合(EU)のトゥスク大統領(中央)=26日午前、長崎市長崎原爆資料館を訪れ、田上富久長崎市長(左)の出迎えを受ける欧州連合(EU)のトゥスク大統領(中央)=26日午前、長崎市

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