訪日客効果で急上昇=地元は歓迎と困惑-沖縄、ニセコ・路線価

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都道府県別の路線価上昇率が全国トップだった沖縄県では、観光スポットの那覇市の国際通りに外国人観光客向けの店が次々とできている。国際通り商店街振興組合連合会の砂川正信事務局長は「アジアからのクルーズ船が4、5年前に那覇に停泊するようになり、ドラッグストアやホテルなどが増えた」と指摘する。

2018年度の県内への観光客は999万9000人と過去最高を記録し、うち外国人は初めて300万人を超えた。

国際通りの同市久茂地3丁目では、路線価が前年より39.2%上昇。通り沿いの店は家賃の値上げを持ち掛けられるのが日常茶飯事といい、砂川さんは「閉店しても空き店舗にならず、すぐに新しい店が入る」と盛況ぶりを語った。

好景気は県内の広い範囲に及び、那覇市の周辺市町村や石垣島、宮古島でも上昇。石垣市の男性会社員(26)は「ホテル建設で作業員が増え、アパートも空室がほとんどない」と話した。

おきぎん経済研究所の中江正一郎企画・総務部長は「那覇空港第2滑走路の供用開始やモノレール延伸もあり、地価上昇は当面続くのではないか」と予想する。

北海道のニセコ地区も急上昇が著しい。倶知安町によると、スキー場の雪質の良さがオーストラリア人の間に口コミで広がり、00年ごろから外国人観光客が増加。ホテルやコンドミニアムの建設が相次ぎ、飲食店などで働く外国人従業員向けのアパートも建てられるようになった。

同町山田の道道ニセコ高原比羅夫線通りでは、路線価が前年より50%上昇。外国人人口も今年初めて1割を超えた。数十年前から地元でホテルを営む男性は「活気が出たのは良いが、地価が上がり固定資産税の負担が増えた」と不満も漏らした。

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