安倍首相、消費税10%超考えず=野党は増税反対-党首討論会【19参院選】

政治・外交

4日の参院選公示に先立ち、与野党7党の党首らは3日、東京・内幸町で日本記者クラブ主催の討論会に出席した。安倍晋三首相(自民党総裁)は、10月の消費税率10%への引き上げを予定通り実施する考えを表明。「安倍政権で税率をこれ以上引き上げることは全く考えていない」と明言した。野党各党は増税自体にそろって反対した。

首相は、アベノミクスの成果などで、税収が過去最高になったと強調。経済成長を通じて財源を確保し、消費税増税は「今後10年間くらい必要ない」との認識を示した。

これに対し、立憲民主党の枝野幸男代表は「消費税は当面上げられる状況にないということで、野党各党は完全に一致している」と指摘。法人税や金融所得課税の強化により、必要な財源を確保する考えを示した。国民民主党の玉木雄一郎代表らも増税反対を訴えた。

公的年金制度の在り方も議論になった。共産党の志位和夫委員長は、物価や賃金の上昇に応じて年金支給額を抑制する「マクロ経済スライド」について、「廃止して減らない年金にすべきだ」と主張。首相は「年金の積立金が枯渇する」と反論した。

一方、憲法改正をめぐり、首相は「自衛隊の存在を憲法に位置付けることは防衛の根本だ」と述べ、9条への自衛隊明記の必要性を強調。参院でも改憲の国会発議に必要な3分の2を維持するため、日本維新の会や国民民主党の協力に期待を示した。日本維新の会の松井一郎代表は「真っ正面から議論する」と応じた。

ただ、連立を組む公明党の山口那津男代表は「まだまだ議論が十分ではない」と述べ、慎重な対応を求めた。

首相は参院選の目標議席について「非改選も含めた過半数を与党で確保したい」と述べた。

討論会には、社民党の吉川元幹事長も出席した。

日本記者クラブ主催の党首討論会に臨む安倍晋三首相(中央)と各党党首ら=3日午後、東京都千代田区の日本プレスセンター日本記者クラブ主催の党首討論会に臨む安倍晋三首相(中央)と各党党首ら=3日午後、東京都千代田区の日本プレスセンター

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