憲法・年金・消費税で攻防=問われる「安倍政治」-参院選公示【19参院選】

政治・外交

第25回参院選が4日公示され、21日の投開票に向け17日間の選挙戦が始まった。2012年末から6年半余りにわたる安倍晋三首相(自民党総裁)の政権運営に評価が下される。与党は「政治の安定」を掲げ、改選議席の過半数確保を目指す。野党は全国で計32ある改選数1の「1人区」で統一候補を擁立して対抗する。消費税増税や年金制度、憲法改正などを争点に、与野党の論戦が熱を帯びそうだ。

参院定数を6増する公職選挙法改正により、今回の改選数は124議席、選挙後の定数は245議席となる。与党が掲げる改選過半数は63議席。ただ、首相は勝敗ラインについて「与党で非改選も含めた過半数」と設定しており、自民、公明両党で53議席を確保すれば達成できる。

首相は改憲論議を進めることの是非を問う考えを繰り返し強調している。参院で改憲発議に必要な3分の2を維持するためには、与党と日本維新の会などを含む改憲勢力で86議席を獲得する必要がある。

与野党党首は全国各地で第一声を上げた。首相は福島市の果樹園で、東日本大震災の復興に最優先で取り組む姿勢をアピール。宿願である改憲について「議論する政党を選ぶのか、しない政党を選ぶのかを決める選挙だ」と訴えた。

公明党の山口那津男代表は、同党が最重点区に位置付ける兵庫入り。神戸市で街頭演説し、「日本の政治の安定のためには、連立政権に公明党がなくてはならない」と強調した。

これに対し、立憲民主党の枝野幸男代表は東京都内でマイクを握り、「生活を防衛するための戦いにしよう。政治が変われば暮らしは良くなる」と主張。国民民主党の玉木雄一郎代表も静岡県掛川市で「国民の生活を守る政治を取り戻そう」と呼び掛けた。

共産党の志位和夫委員長は都内で、10月からの消費税率10%への引き上げについて「景気悪化の赤信号がともっているのに、増税強行は愚の骨頂だ」と批判。日本維新の会の松井一郎代表は大阪市で「安易な増税を止めていきたい」と力を込めた。

社民党は体調不良の又市征治党首に代わり吉川元幹事長が都内で街頭演説。老後資金の「2000万円不足」問題に絡め、年金支給額を抑制する「マクロ経済スライド」の廃止を求めた。

首相官邸に入る安倍晋三首相=4日午前、東京・永田町首相官邸に入る安倍晋三首相=4日午前、東京・永田町

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

時事通信ニュース 選挙 政党