暮らし・憲法が争点=長期政権の評価問う-参院選公示、21日投開票【19参院選】

政治・外交

第25回参院選が4日、公示された。安倍晋三首相(自民党総裁)による6年半余りの長期政権の評価が問われる。与野党党首は、各地で有権者に支持を呼び掛けた。首相は憲法改正を争点に掲げる考えを表明。野党は暮らしに関わる消費税増税への反対や年金制度の抜本改革を訴えた。投開票は21日。

与党は安定的な政権基盤の継続を目指す。首相は4日、自身の宿願である改憲について、福島市で「議論する政党を選ぶのか、しない政党を選ぶのかを決める選挙だ」と強調。「与党でしっかり力を合わせ、政治の安定を確保したい」と語った。

公明党の山口那津男代表は神戸市で「日本の政治の安定のためには、連立政権に公明党がなくてはならない」と存在意義をアピールした。

これに対し、野党は勝敗を左右する全国で32ある改選数1の「1人区」で統一候補を擁立。10月の消費税率10%への引き上げや、老後資金の「2000万円不足」問題などを争点に、「安倍1強」打破に挑む。

立憲民主党の枝野幸男代表は東京都内で「暮らしの安心を取り戻さなければならない」と主張。国民民主党の玉木雄一郎代表も静岡県掛川市で「消費を軸とした好循環を回す経済政策に変えていこう」と呼び掛けた。

共産党の志位和夫委員長は都内で「安倍政治にさよならの審判を下そう」と力を込めた。日本維新の会の松井一郎代表は大阪市で「安易な増税を止めるため、力を持たせてほしい」と訴えた。

社民党は又市征治党首が体調不良のため、吉川元幹事長が都内でマイクを握った。

首相は目標議席について「非改選を含め与党で過半数」としている。自民、公明両党で53議席を獲得すれば達成可能だ。一方、与党は「改選過半数」の63議席を勝敗ラインに掲げる。

与党と日本維新の会など改憲に前向きな勢力が、改憲の国会発議に必要な3分の2を参院で確保できるかも焦点。今回、86議席が必要となる。

参院選が公示され、街頭演説に耳を傾ける有権者ら。21日の投開票まで与野党が舌戦を繰り広げる=4日午前、静岡県掛川市参院選が公示され、街頭演説に耳を傾ける有権者ら。21日の投開票まで与野党が舌戦を繰り広げる=4日午前、静岡県掛川市

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