「命の大切さ受け継ぐ」=犠牲者しのび追悼式-西日本豪雨1年・広島、岡山

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平成最悪の大雨被害となった西日本豪雨は、最初の大雨特別警報が出てから6日で1年が経過した。多くの犠牲者を出した広島県呉市や岡山県倉敷市の真備町地区などで追悼式が行われ、参列者が献花し、冥福を祈った。

豪雨では広範囲に土砂崩れや浸水被害が発生。関連死を含め、広島県で138人、岡山県で79人、愛媛県で33人が犠牲となった。

全域の3割が浸水した真備町地区で午前10時から開かれた式典には、遺族ら約300人が参列した。犠牲者約60人の名前が読み上げられ、参列者は1分間の黙とうをささげた。

遺族を代表し、母庚恵さん=当時(76)=を亡くした斎藤謙介さん(51)が「身をもって命の大切さを教えてもらい、孫子の代になってもその教えは生き続ける」と、時折声を震わせながら言葉を読み上げた。

伊東香織市長は「令和元年を復興元年として、皆で頑張っていく」と式辞を述べた。式典後、復興への誓いを刻んだ碑の除幕が行われた。

土砂崩れなどで28人が犠牲となった呉市では、約470人が式典に参列。遺族代表として、父良治さん=当時(67)=を失った高取久美子さん(42)は「父がやり残したことを見つけながら、父が教えてくれた前向きでいることの大切さを受け継ぎ、感謝の気持ちを持って生きていく」と述べた。

湯崎英彦知事は「生活再建と心のケアを第一に、地域コミュニティーの再生支援や産業基盤の創生、公共インフラなどの復旧に全力で取り組む」と誓った。

広島県呉市の追悼式で献花する参列者=6日午前、同市広島県呉市の追悼式で献花する参列者=6日午前、同市

西日本豪雨の追悼式で献花する岡山県倉敷市の伊東香織市長=6日午前、同市真備町地区西日本豪雨の追悼式で献花する岡山県倉敷市の伊東香織市長=6日午前、同市真備町地区

広島県呉市の追悼式で、言葉を述べる遺族代表の高取久美子さん広島県呉市の追悼式で、言葉を述べる遺族代表の高取久美子さん

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