改憲勢力3分の2阻止を=吉川社民幹事長【各党インタビュー】

政治・外交

-参院選の位置付けは。

暮らし、地方、憲法に危機をもたらしてきた安倍政権の終わりに向けて大きな足掛かりとなる選挙だ。社民党にとっては国政政党として存続できるかどうかの戦いになる。

-獲得議席、勝敗ラインの目標は。

目標は選挙区、比例代表合わせて3議席。政党要件を確保するため得票率2%を獲得するのが至上命令だ。

-野党連携については。

32の1人区全てで(主要)野党の候補一本化ができた。与党と対峙(たいじ)する姿勢を有権者に示せたのは大きな成果。改憲勢力と言われる自民、公明両党と日本維新の会などに、合わせて(国会発議ラインの)3分の2を絶対に取らせないことが当面の課題だ。

-一番訴えたいことは。

この選挙で3分の2を与えれば、自民党は憲法改正に前のめりになってくる可能性が高い。危惧するのは、米国の言いなりになっている今の外交姿勢の下で、仮に中東で何か起きたときに自衛隊が海外で武力行使に参加しかねないことだ。

-安倍晋三首相は9条改正に強い意欲を示している。

国民の中で憲法を変えてほしいという声はごく少数だし、今、政治が取り組むべき課題として「憲法改正」と答える人はごく少数だ。(首相は)とにかく改憲ありきの姿勢だ。9条に関しては、3項を付け加えるというのは事実上、(戦力不保持を定める)2項を空文化させるものだ。絶対に許すわけにいかない。

-消費税増税中止を訴えている。

前回の8%(への引き上げ)の時、景気回復局面の中でもあれだけ消費が大きく落ち込んでしまった。今はあの時より景気の状態が悪く、消費税を引き上げればさらに冷え込むことは明らかだ。(地方には)年金で暮らしている高齢者も多い。地方を直撃するのが消費税増税だ。

-老後資金2000万円問題も争点だ。

報告書を受け取らなかったら不安が消えるわけではない。正直に数字を示し、責任を取らなくてはいけない人は取らないといけない。政局とは関係なく全ての政党が参加し、年金の在り方を議論するものを国会に置くのも一つの考えだ。

インタビューに答える社民党の吉川元幹事長=6月27日、東京・永田町の衆院第2議員会館インタビューに答える社民党の吉川元幹事長=6月27日、東京・永田町の衆院第2議員会館

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