保険料の二重徴収2.2万件=解約先延ばし、手当目当てか-かんぽ生命

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かんぽ生命保険が顧客に不利益となる保険の乗り換え契約をしていた問題で、顧客が半年以上にわたり新旧契約の保険料を二重に支払っていた事例が約2万2000件あることが9日、分かった。郵便局員がより多くの営業手当を得ようと故意に解約を先延ばしさせていた疑いがあり、同社が調べている。

問題の契約は2016年4月~18年12月に行われた。個人向け保険の契約は同社から委託されて郵便局員が行っている。

かんぽ生命によると、新契約の締結から6カ月以内に解約すると乗り換えと見なされ、契約数に応じて支払われる営業手当が新契約の半分になる。このため約2万2000件のうち、多くの契約は満額の手当を得るため、6カ月を超えてから解約されたとみられる。

一方、旧契約を解約してから3カ月以内に新契約を結んだ場合も乗り換えと見なされ、営業手当が半減される。二重払いとはならないが、16年4月~18年12月に、4~6カ月間にわたって無保険だった事例も約4万7000件確認された。新契約の締結を意図的に4カ月目以降に延ばした疑いが持たれている。

かんぽ生命は6月、19年3月までの5年間で顧客が保険の乗り換えで不利益を被った事例が2万3900件に上る可能性があると発表。今回発覚したのは別の問題で、同社の経営の在り方が改めて問われそうだ。

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