玄海原発差し止め認めず=即時抗告審で福岡高裁

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九州電力玄海原発3、4号機(佐賀県玄海町)は安全対策が不十分だとして、佐賀や福岡など16都府県の住民173人が運転差し止めを求めた仮処分申し立ての即時抗告審で、福岡高裁(山之内紀行裁判長)は10日、住民側の申請を却下した佐賀地裁決定を支持し、即時抗告を棄却した。

原子力規制委員会の新規制基準に基づき、九電が主張した地震や火山の影響評価の妥当性が主な争点だった。

山之内裁判長は決定で、新規制基準に従い九電が算出した基準地震動について「最新の科学的手法によって策定された」と述べ、計算過程や結果に不合理な点はないと指摘。火山に関しても、巨大噴火発生の可能性が相応の根拠で示されない限り、原子炉の安全性や立地を不適切と言うことはできないとした。

住民側は、原子炉配管の事故対策でも安全性が確保されていないと訴えたが、決定は「対策に適切に取り組んでいる」と評価した。その上で、「(住民らが)重大な被害を受ける具体的な危険が存在するとは認められない」と結論付けた。

原告団の石丸初美代表は記者会見し、「国の理不尽な原発政策に追随したもので、私たちの主張を踏まえた判断がなされていない」と批判した。

九州電力の話 主張が認められた妥当な決定。今後も原発の安全確保に万全を期していく。

九州電力玄海原発の運転差し止めを求めた仮処分申し立てが退けられ、「不当判決」などと書かれた垂れ幕を掲げる住民ら=10日午後、福岡市中央区九州電力玄海原発の運転差し止めを求めた仮処分申し立てが退けられ、「不当判決」などと書かれた垂れ幕を掲げる住民ら=10日午後、福岡市中央区

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