「投票で政治変えよう」=お笑い、ゲームで呼び掛け-学校で出張授業【19参院選】

政治・外交

「投票で政治は変わる。行かないと損」。選挙権年齢の18歳への引き下げ後、3回目の国政選挙となる参院選で若者の政治参加を促そうと、お笑いやゲームを取り入れた学校での出張授業が広がりを見せている。政治の課題を分かりやすく説明し、投票を呼び掛ける。

総務省によると、18歳以上が初めて投票した2016年参院選で、10代の投票率は46.78%だったが、17年の衆院選では40.49%に下がった。

お笑いを通じて社会問題を提起する「笑下村塾」取締役の女性芸人たかまつななさん(26)は、全国の高校などで芸人が出演する出張授業を開催。これまで1万人以上に主権者教育を行い、「政治は変えられる」と訴えてきた。

出張授業では、会社員などになりきって政策を議論するゲームや、メンバーの中からうそつきを捜す「人狼」をアレンジし、悪い政治家を見抜くゲームを行う。実施後、3年生の投票率が8割を超えた高校もあったという。

たかまつさんは「10~20代が全員選挙に行けばかなりの影響力を発揮できる。民主主義は甘えると腐敗してしまうので、投票に行かないのは損だと知ってほしい」と話す。

慶応大4年の古井康介さん(24)は、政治専門の広告代理店「POTETO Media(ポテトメディア)」を運営する。トランプやウェブゲームを使った出張授業を通じ、「貧困など自分たちではどうにもできない壁を乗り越える解決策が政治」と学生らに語り掛けている。

古井さんは「若者の政治離れではなく、『政治の若者離れ』。教育無償化など、もっと若者を見た政治が実現されてほしい」と願う。

東京都立高島高校の出張授業では、10の質問で政治の知識を問う「政治検定」に生徒が挑戦。3年の梶原琴音さん(18)は「選挙は難しくてよく分からなかったが、国民は政治家を選べるので、もっと考えて投票したい」と話した。3年の榎本哲平さん(17)は「分かりやすく、意欲が出た。政治家は若者の意見を取り入れてほしい」と語った。

都立高島高校で行われたPOTETO Mediaによる出張授業=9日、東京都板橋区都立高島高校で行われたPOTETO Mediaによる出張授業=9日、東京都板橋区

インタビューに答える笑下村塾取締役のたかまつななさん=2日、東京都新宿区インタビューに答える笑下村塾取締役のたかまつななさん=2日、東京都新宿区

POTETO Mediaが開発したウェブゲーム「政治検定」=9日POTETO Mediaが開発したウェブゲーム「政治検定」=9日

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