市仲介の「交換日記」好評=カップル成立、全国に拡大-長野県茅野市

社会

長野県茅野市が結婚支援の一環で始めた、交換日記事業が好評だ。インターネット全盛の時代、見知らぬ相手と手書きの日記を送り合うアナログな手法が受けたようで、市内外の在住者を対象に昨年行ったところ、今年6月までに5組のカップルが誕生。市は共同で取り組む自治体を募集中で、全国規模で展開したい考えだ。

事業名は「結(ゆい)日記」。20歳以上の独身者が応募し、市職員が年齢や趣味などを考慮して市内、市外在住者のカップルを選定。10組が日記を10回交換して交流を深める。互いの思いが一致すれば、市内の名所「御射鹿池(みしゃかいけ)」で会う設定だ。

日記は市所定のノートで、市が間に入って郵送。交換中は本名や顔写真などは開示しない。「好きな曲や色などを書く」「人生の折れ線グラフを作る」といった互いの内面を知り合う欄を多く設けた。

昨年は男性68人(市外55人)、女性169人(同162人)が応募。10組中8組が御射鹿池で会い、5組のカップルが成立した。参加者からは「仕事を終えて帰宅し、郵便受けに日記帳が入っているとうれしかった」「ぬくもりを感じて気持ちが伝わってきた」などの感想が寄せられ、地域戦略課の担当は「最終的に市に定住してもらえれば最高」と期待する。

市は2回目を8月から行う。既に応募は締め切ったが、県外の複数自治体から「同じことをしてみたい」との問い合わせがあったため、共同で取り組む自治体を「全国版」として別途募集することにした。

集まった自治体で10月に参加者を一括で募り、マッチング作業を実施。日記の送付や出会いの場の設定などは各自治体に任せる。同課の担当は「全国規模で拡大してムーブメントを起こしたい」と意気込む。

御射鹿池で結日記を手にするカップル=3月、長野県茅野市(同市提供)御射鹿池で結日記を手にするカップル=3月、長野県茅野市(同市提供)

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