「京アニ再興へ」支援の輪=募金や千羽鶴、メッセージ-全国で活動広がる

社会

放火事件で34人が死亡したアニメ制作会社「京都アニメーション」に対し、全国で支援の輪が広がっている。本社のある京都府宇治市では、地元住民らが募金や千羽鶴を作る活動を開始。東京・秋葉原では同社への追悼を表すメッセージボードが設けられた。

宇治市のボランティア団体「チームジャパンフォト」は事件後の20日、毎年恒例のイベントで京アニへの募金と寄せ書きを集める活動を始めた。団体の代表でカメラマンの高岡里映さん(53)は京アニ本社近くで写真館を運営しており、社員も七五三の写真撮影などで訪れていたという。活動は1日だけの予定だったが、募金の継続を求める声が上がったため、28日まで延長する。

同市のNPO法人「まちづくりねっと・うじ」は22日から、京阪電鉄宇治駅構内で京アニへ贈る千羽鶴を制作。代表理事の日野真代さん(52)は「(参加者の中には)なかなか現場には行けないが、何かしたいと考えている人もいる」と語る。完成した千羽鶴は現場近くの献花台に持って行く予定だ。

東京都千代田区のアトレ秋葉原店では、19日から「Pray For Kyoani」と書かれたメッセージボードと献花台を設置。ボードには、色とりどりのふせんで「一生をかけて応援します」「どの作品も大好きです」などとのメッセージが貼り付けられており、同店の担当者によると、年齢や性別、国籍を問わずに連日多くの人が訪れている。

千葉県市川市のアルバイト山下梨子さん(23)は「京アニの作品がきっかけで、同じ趣味の友達ができた」と振り返り、「作品を見たりグッズを買ったりして支援していきたい」と話した。

また、アニメ関連グッズを販売する「アニメイト」(東京都板橋区)も全国で募金活動を展開しているほか、「Tポイント」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC、渋谷区)も24日から、インターネット上でポイントの寄付を募集。京アニ自体も24日から、専用口座で支援金を受け付けている。

日本経済大大学院の数土直志特任教授は「京アニの再興を考えれば直接募金する方が良いと思うが、応援する気持ちを届けるという意味で、作品や関連グッズの購入も支援になる」と話している。

運営する写真館で「京都アニメーション」への募金と寄せ書きを集める高岡里映さん(左)=24日、京都府宇治市運営する写真館で「京都アニメーション」への募金と寄せ書きを集める高岡里映さん(左)=24日、京都府宇治市

「京都アニメーション」の放火事件で、東京・秋葉原の商業施設に設置されたメッセージボード=24日午後、千代田区「京都アニメーション」の放火事件で、東京・秋葉原の商業施設に設置されたメッセージボード=24日午後、千代田区

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