カキ船訴訟、二審も被爆者敗訴=原爆ドーム近くで営業-広島高裁

社会

原爆ドーム(広島市)近くの川岸に係留した屋形船でカキ料理を提供する「カキ船」は、鎮魂と平和を祈念する場にふさわしくないとして、被爆者や周辺住民ら19人が、国を相手に事業者に出した河川占用許可の取り消しを求めた訴訟の控訴審判決が26日、広島高裁であった。三木昌之裁判長は訴えを退けた一審広島地裁判決を支持し、控訴を棄却した。

三木裁判長は一審に続き、周辺住民6人の原告適格を認めた。その上で、事業者に許可を出した国土交通省中国整備局長の判断に「看過し難い過誤、欠落は認められない」と述べた。

一審判決などによると、カキ船はもともと約400メートル下流にあったが、1991年の台風で橋に衝突する事故があり、国が撤去を検討するよう要請。市は存続を求め、2014年に国が占用許可を出し、原爆ドーム近くに移転した。

原爆ドーム近くの川岸に係留されたカキ船=26日午前、広島市原爆ドーム近くの川岸に係留されたカキ船=26日午前、広島市

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