JAXA飛行士の星出さん:宇宙先進国として日本が主導=NYで講演

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【ニューヨーク時事】宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士、星出彰彦さんが26日、ニューヨークで開かれた時事トップセミナー(時事通信社主催)で講演し、月や火星探査を目指す国際宇宙探査計画について「分野によっては日本が主導権を取って推進する責任がある。宇宙先進国の意識を持つべきだ」と訴えた。

国際宇宙ステーション(ISS)計画で、日本は2009年に宇宙実験棟「きぼう」を完成。星出さんは「10年にわたって『きぼう』をしっかり運用することで米航空宇宙局(NASA)から信頼できるパートナーと評価されるようになった」と強調した。さらに、日本の無人補給機「こうのとり」の精密な制御技術は米民間宇宙船にも採用されており、「もはや日本は対等なパートナーと言っているだけではだめだ」と述べた。

また、星出さんはISSが回るような低軌道の宇宙空間は、民間企業の活動が増えていくと説明。「きぼう」の運用についても「JAXAだけでやるのではなく、官民共同での事業も考えないといけない」と述べた。

星出さんは08年に初の宇宙飛行を行い、ロボットアームを操作して「きぼう」の船内実験室をISSに設置する作業を担った。12年にはISSに約4カ月滞在し、3回の船外活動を行った。20年には自身3度目となる宇宙飛行に従事し、日本人2人目のISS船長として、長期滞在の指揮を執る予定。(了)

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