抑留者遺骨「日本人でない」=シベリアで収集、公表せず-厚労省

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終戦後に旧ソ連のシベリアに抑留され、死亡した日本兵の遺骨について、厚生労働省は29日、派遣団が2014年に収集し日本に持ち帰った16人分を専門家がDNA型鑑定した結果、「日本人ではない」との結果が出ていたことを明らかにした。同省は昨年8月に非公開会議で報告書の提出を受けたが、公表していなかった。

厚労省は遺骨の返還を含め、ロシア側と早期に協議に入る方針。同省は「ロシア側とどう交渉するべきか検討してきたため、公表が遅れてしまった」と釈明した。

同省によると、派遣団は14年、東シベリアのザバイカル地方で、日本人の埋葬地とみられる場所で16人分の遺骨を収集し、歯を持ち帰った。他の部位は現地で焼骨したという。収集時には、日本人の遺骨かどうか判断する日本側の鑑定人は同行していなかった。

厚労省の委託を受けた専門家が鑑定した結果、16人分の遺骨全てが「日本人ではない、または日本人でない可能性が高い」と鑑定された。専門家からは「遺骨はロシア側に返すべきだ」との指摘も出たという。

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