岩屋氏、自衛隊派遣即答避ける=有志連合「総合的に判断」-日米防衛相が初会談

政治・外交

岩屋毅防衛相は7日、来日中のエスパー米国防長官と防衛省で初めて会談した。エスパー氏はホルムズ海峡などでの船舶護衛のために米国が主導する「有志連合」構想を説明し、「航行の安全に協力してほしい」と参加を要請した。日本側は自衛隊派遣の可否について慎重に分析している段階で、岩屋氏は「さまざまな角度から検討を行い、政府全体として総合的に判断したい」と述べるにとどめた。

会談後、岩屋氏は記者団に「中東はわが国のエネルギー安全保障上、極めて重要な地域だ」と強調。その上で、米側には(1)原油の安定供給確保(2)同盟国・米国との関係(3)イランとの長年の友好関係-を考慮した上で、判断する考えを伝えたことを明らかにした。

短距離弾道ミサイルなど飛翔(ひしょう)体発射を繰り返す北朝鮮に関しては、トランプ米大統領が「短距離」であれば問題視しない立場を示している。これについて、岩屋氏は「短・中距離ミサイルであっても、わが国にとっては重大な脅威だ」とする日本側の立場を改めて伝達した。

双方は、北朝鮮が保有する全ての核・ミサイルの完全で検証可能、不可逆的な廃棄(CVID)に向け、国連安全保障理事会決議を完全履行することも確認した。

徴用工問題などで悪化する日韓関係についても協議。中国や北朝鮮の動向を念頭に、地域の平和と安定のためには日米韓3カ国の連携が重要との認識で一致し、韓国が破棄を示唆している日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)についても、継続するべきだとの立場を共有した。

一方、エスパー氏は会談で「中国は隣国に威圧的な行動に出て自国の利益を得ようとしている」「経済的な威圧、知的財産の窃盗などの中国の行動は地域を不安定化させる」などと、中国批判を繰り広げた。

会談に臨む岩屋毅防衛相(右)とエスパー米国防長官=7日午前、防衛省会談に臨む岩屋毅防衛相(右)とエスパー米国防長官=7日午前、防衛省

会談するエスパー米国防長官(左から2人目)と岩屋毅防衛相(右から3人目)=7日午前、防衛省会談するエスパー米国防長官(左から2人目)と岩屋毅防衛相(右から3人目)=7日午前、防衛省

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