110億年以上前の巨大銀河=アルマ望遠鏡で多数発見-東大など

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東京大と国立天文台などの国際研究チームは、南米チリにあるアルマ望遠鏡による観測で、110億年以上前の宇宙で星を活発に形成していた巨大銀河を39個発見した。現在の巨大楕円(だえん)銀河の昔の姿とみられ、成果は宇宙や銀河の形成過程解明につながると期待される。論文は8日、英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。

東大の河野孝太郎教授と東大・国立天文台の王涛特任研究員らのチームは、ハッブル宇宙望遠鏡の近赤外線による撮影では写っていないが、中間赤外線を使うスピッツァー宇宙望遠鏡で写っていた63個の天体を選び出し、アルマ望遠鏡の「サブミリ波」と呼ばれる波長で詳しく観測した。

その結果、このうち39個は、いずれも星を活発につくる巨大銀河で、110億光年以上離れた場所にあることが判明した。これらは、現在の宇宙では太陽質量の数兆倍に及ぶ巨大楕円銀河に成長していると考えられるという。

この時期の宇宙にこれほど多くの巨大銀河が存在することは従来の理論では説明がつかないといい、河野教授は「理論家とも協力して、なぜこんなに大きな隔たりができたのかを解き明かしたい」と話している。

アルマ望遠鏡で観測された、110億年以上過去の宇宙に存在する巨大星形成銀河の想像図(国立天文台提供)アルマ望遠鏡で観測された、110億年以上過去の宇宙に存在する巨大星形成銀河の想像図(国立天文台提供)

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