福島第1原発の処理水タンク「22年夏に満杯」=東電が初の見通し

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東京電力福島第1原発から出る放射性物質トリチウムを含んだ処理水について、東電は水の発生量などがこのまま推移した場合、2022年夏ごろに保管用タンクが満杯になるとの見通しをまとめた。東電がタンクが満杯になる時期を公表したのは初めて。

東電は9日に開かれる政府の小委員会でこうした見通しを報告する。処理水をめぐっては、海への放出に反対が根強く、小委はタンクでの保管継続を議論する考えだが、設置場所の確保が課題になりそうだ。

福島第1原発では、事故で溶け落ちた核燃料を冷却するために注水を続けており、地下水なども加わり放射能汚染水が増え続けている。浄化装置「ALPS」(アルプス)でろ過しているが、トリチウムは除去できず、構内のタンクで保管している。他の放射性物質が残った処理水もあり、保管量は7月時点で計約115万トンに上る。

東電はタンクの増設を進め、20年末までに137万トン分を確保する計画。しかし、1日当たりの処理水の発生量が150トン前後で推移した場合、22年夏ごろタンクが満杯になるという。敷地内では廃炉作業に必要な施設の建設も進んでおり、新たにタンクを置く場所は限られる。

東京電力福島第1原子力発電所の敷地内に立ち並ぶタンク=1月30日、福島県大熊町東京電力福島第1原子力発電所の敷地内に立ち並ぶタンク=1月30日、福島県大熊町

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