日米韓協力の「重要性」共有=文大統領、米長官と会談-韓国国防相は日本批判

政治・外交

【ソウル時事】韓国の文在寅大統領は9日、エスパー米国防長官とソウルで会談し、日韓の対立が深まる中、日米韓協力の重要性について認識を共有した。大統領府関係者が明らかにした。日本政府の輸出管理強化を受け、韓国が見直しを検討する日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)についても話し合い、米側は協定延長を求めたとみられる。

エスパー氏の訪韓は就任後初めて。韓国側の発表によると、会談は大統領府で30分間行われ、文氏が長官就任を祝福し、「韓米同盟が強固なだけに、米朝間の非核化交渉が成功するよう後押ししなければならない」と強調。エスパー氏は「米朝対話の早期再開を期待する」と語った。

エスパー氏はこれまで、悪化が続く日韓関係をめぐり、双方に早期の問題解決を求め、北朝鮮や中国の問題に連携して対応するよう促す考えを示していた。訪韓前に訪れた日本では岩屋毅防衛相と会談し、GSOMIAを継続すべきだとの見解を共有した。

だが、文氏との会談に先立つ鄭景斗国防相との会談では鄭氏が冒頭、日本の輸出規制が「韓日関係と韓米日の安保協力に悪影響をもたらしている」と日本批判を展開。韓国メディアによると、エスパー氏は国防相会談で、GSOMIAは日米韓の安保協力で重要だと強調したのに対し、鄭氏は国内世論の一部で延長に否定的な意見があると指摘し「延長するかは有効性などを考慮して決める」と話した。

9日、ソウルの韓国大統領府で、文在寅大統領(右)と会談するエスパー米国防長官(左)(EPA時事)9日、ソウルの韓国大統領府で、文在寅大統領(右)と会談するエスパー米国防長官(左)(EPA時事)

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