北朝鮮、再び飛翔体発射=韓国「短距離弾道弾」と判断-約400キロ飛行

政治・外交

【ソウル、ワシントン時事】韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は10日午前5時34分(日本時間同)と50分(同)ごろ、東部・咸興付近から日本海に向けて飛翔(ひしょう)体を2発発射した。韓国大統領府は飛翔体を「短距離弾道ミサイルと判断する」と発表。韓国軍によると、約400キロ飛行し、高度は約48キロだった。

北朝鮮は7月25日以降、同31日、8月2日、同6日と新型短距離弾道ミサイルを含む飛翔体を相次いで発射し、今回で5回目。韓国軍は北朝鮮軍が現在、「夏季訓練中」だと明らかにし、米韓合同軍事演習も行われていることから「追加発射の可能性は高い」と警戒している。

日本の防衛省は、発射を受けて「わが国領域や排他的経済水域(EEZ)への弾道ミサイルの飛来は確認されておらず、現時点において、わが国の安全保障に直ちに影響を与える事態は確認されていない」と発表した。

原田憲治防衛副大臣は10日午前、記者団に対し「北朝鮮が弾道ミサイルを含めて関連技術の高度化を図っている中で、北朝鮮の核ミサイル開発は国際社会にとっての深刻な問題だ」と述べた。

米政府高官は、飛翔体発射について「報道は把握している」と指摘。その上で「われわれは事態を注視し続けており、同盟国の日本と韓国と緊密に協議している」と述べた。

韓国では11日から米韓演習の一環で有事を想定したコンピューターシミュレーションによる本格的な指揮所訓練が始まる。韓国大統領府は10日、関係閣僚会議の結果、北朝鮮によるミサイル発射は演習への反発を示しているほか、新型ミサイルの「性能確認の目的」もあると分析した。

◇最近の北朝鮮の飛翔体発射

月日   発射場所           数  飛行距離

7月25日 東部の虎島半島付近      2発 約600キロ

31日 東部・元山の葛麻付近     2発 約250キロ

8月 2日 東部・永興付近        2発 約220キロ

6日 南西部・黄海南道クァイル付近 2発 約450キロ

10日 東部・咸興付近        2発 約400キロ

韓国軍発表に基づく(了)

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