北朝鮮、また飛翔体発射=10日以来6度目-韓国との対話を拒否

政治・外交

【ソウル時事】韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は16日午前8時1分(日本時間同)と同16分(同)ごろ、東部の江原道通川付近から日本海に向けて2発の飛翔(ひしょう)体を相次いで発射した。約230キロ飛行し、高度は約30キロで、韓国軍は「短距離飛翔体」と説明。米韓合同軍事演習を実施中の韓国に不満を示す狙いとみられる。

日本の防衛省は、発射を受けて「わが国領域や排他的経済水域(EEZ)への弾道ミサイルの飛来は確認されておらず、現時点において、わが国の安全保障に直ちに影響を与える事態は確認されていない」と発表した。安倍晋三首相も首相官邸で記者団に、「米国などと連携しながら、国民の安全を守るため万全を期していく」と語った。

米政府高官は「ミサイル発射の報道は把握している」と指摘。その上で「われわれは事態を注視し続けており、同盟国の日韓両国と緊密に協議している」と述べた。

朝鮮中央通信によると、北朝鮮の祖国平和統一委員会報道官は16日、米韓演習を非難する談話を発表し、韓国とは「これ以上話すこともなく、二度と向き合う考えもない」と表明した。韓国の文在寅大統領は15日の演説で、米朝対話が進めば「南北関係も大きな進展を遂げる」と語っていたが、北朝鮮は韓国との対話を拒否した。

北朝鮮は7月25日、同31日、8月2日、同6日、同10日と新型短距離弾道ミサイルを含む飛翔体を相次いで発射し、今回で6度目。金正恩朝鮮労働党委員長はトランプ米大統領に送った書簡で、最近の短距離ミサイル発射に「わずかな謝罪」を行い、8月20日の米韓演習終了後に発射を停止する意向を示している。

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