組織委、算数ドリルで関心を=取り組み拡大、メダリストも協力-オリパラ2020

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2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会が、スポーツの魅力に触れながら算数を学べる小学校6年生用の教材「東京2020算数ドリル」を使った取り組みを拡大している。アスリートによる実技を交えた学習会もたびたび企画。学びを通して、あと1年を切った大会への関心向上を目指している。

7月に東京都葛飾区立川端小学校で行われた学習会には、00年シドニー五輪女子マラソン金メダルの高橋尚子さんと、08年北京五輪男子400メートルリレー銀メダルの塚原直貴さんの元陸上アスリート2人が参加した。児童たちはドリルで「速さ=道のり÷時間」の概念を学んだ後、教室から校庭へ。50メートルを5秒85で走る塚原さんと児童が同時にゴールするには何メートルのハンディをつければいいかを考え、最後は実際に塚原さんと競走して計算を検証した。

6年2組の岩崎太一君が「あまり算数は好きではないけど、スポーツと組み合わせて楽しかった」と話すなど、児童は普段より興味を持って学習に取り組んだ様子。高橋さんは「勉強が好きになって、五輪も楽しみにしてもらえる機会になったのでは」と振り返り、塚原さんは「五輪が終わってからもぜひやってほしい」と継続的な活動にすることを望んだ。

組織委は五輪とパラリンピックの全55競技を取り入れた算数ドリルを東京都と静岡県の全公立小学校に提供。山形県や千葉県、鹿児島県などの一部小学校でも活用が決まった。記録や数字を扱うことが多いスポーツと算数は親和性が高いと指摘されている。学校関係者からは「学びのチャンスがいっぱいある」と、大会を題材とした学習に期待の声も上がっている。

小学校の授業で活用されている東京五輪組織委員会編集の東京2020算数ドリル小学校の授業で活用されている東京五輪組織委員会編集の東京2020算数ドリル

東京2020算数ドリルの実践学習会を終え、写真撮影に応じる高橋尚子さん(左から2番目)、塚原直貴さん(右から2番目)と小学生=7月18日、東京都内東京2020算数ドリルの実践学習会を終え、写真撮影に応じる高橋尚子さん(左から2番目)、塚原直貴さん(右から2番目)と小学生=7月18日、東京都内

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